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ひとこと

事業継続計画書(BCP)を策定しリスクをチャンスに!(5)

今回の大震災では多くの中小企業が被災し、日本の産業界は多くの影響を受けました。

まず、缶資材、包装材、インクや紙、建築資材など原材料の供給量が不足しました。例えば、ペットボトルのキャップが不足したために、ペット飲料の生産が出来なくなるという事態まで発生しています。この時は、キャップの色を白色の一色に統一することで対応しています。

自動車部品、電気・電子部品そして半導体部品の供給が不足したために、それぞれの完成品の生産が大幅に減少しました。なお、これらの業界では、7月の初旬に発生し、今もなお深刻な状況にあるタイの大洪水でも同様の影響を受けて、大変厳しい状況に追い込まれています。

また、生活に必須の医薬品なども大幅な減産となりました。

このように産業界では、部品の供給が止まったことでサプライチェーンが寸断され、被災地以外にも多大な影響を与えました。
受注の減少や、生産量の減産や生産停止、そして売り上げが減少し、さらには廃業に至った企業も多くあります。
これは、国内での生産が厳しい状況になっていることであり、企業が海外へリスク分散・移転することによる、国内の空洞化現象にさらに拍車をかける要因ともなっています。

2011年11月11日 | カテゴリー:ひとこと



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